中絶後になりやすい病気は?
症状やリスクの減らす方法を解説
Afterabortion Disease
現在行われている人工妊娠中絶手術は安全性が高く、身体への影響もほぼないといえます。しかしながら、術後に後遺症や精神的な症状が出たり、合併症を起こしたりするリスクはわずかながらあるのが事実です。この記事では、中絶手術後になりやすい病気の有無、起こる可能性がある症状やリスクを軽減する方法について解説します。
中絶手術を受けると病気にかかりやすくなる?
人工妊娠中絶手術が直接の原因で病気になりやすくなることはほとんどありません。間接的な原因によって後遺症や合併症、精神的な症状が起こるリスクはあるものの、いずれも重篤な症状に進行するケースはまれといえます。
中絶手術を受けた後に考えられる症状や病気
中絶手術は安全性の高い手術で、重篤な症状に進行するケースはほぼありません。しかし、術後に以下のような症状や病気が起こることがあります。
- ・身体的な不調
- ・感染症や合併症
- ・精神的な不調
それぞれみていきましょう。
身体的な不調
中絶手術後に、出血や腹痛、手術直後に麻酔の影響による吐き気や嘔吐などが起こることがあります。
出血や腹痛は、中絶手術後に起こる正常な反応です。吐き気や嘔吐も手術の際に使用した麻酔の副作用によって起こることがある症状で、いずれも時間の経過とともに軽快します。
感染症・合併症
中絶手術後は子宮頸管が開いているため、感染症にかかりやすい状況です。通常よりも感染症のリスクが上がってはいますが、中絶手術を行うクリニックでは感染に配慮していることから、感染症に対する過度な心配は必要ありません。
また、中絶手術後に起こるリスクがある合併症として、子宮収縮不全や卵管・卵巣遺残、子宮穿孔、アッシャーマン症候群などがあります。各病気の概要は以下の通りです。
| 病名 | 概要 |
|---|---|
| 子宮収縮不全 | 元の状態に戻るはずだった大きくなった子宮の収縮が不十分で、妊娠前の大きさに戻らない状態。出血や下腹部痛などの原因になる。 |
| 卵管・卵巣遺残 | 卵管や卵巣などの妊娠組織が子宮内に残っている状態。不正出血や感染症などを引き起こす可能性がある。 |
| 子宮穿孔 | 手術器具によって子宮に穴が空いてしまった状態。激しい腹痛や出血、発熱などを伴うことがある。近年は器具や術式が進化していることもあり、発生頻度は1000件に1件程度。 |
| アッシャーマン症候群 | 子宮内腔の炎症などが原因で組織同士が癒着している状態。放置すると不妊につながることもある。 |
しかし、これらの病気や合併症の発生頻度は極めてまれです。また、仮に発病したとしても適切に治療を受ければ、重篤な状態になることはほぼありません。
精神的な不調
中絶手術後、不眠や落ち込みなどの症状が現れる「中絶後後遺症候群(PAS)」が起こることがあります。PTSDの一種とされています。
中絶手術そのものが精神的な症状や痛苦を引き起こすとまでは言えませんが、身体的な負担に加えて精神的な負担も大きくなるものです。そのため、手術前後には心のケアが必要です。
中絶手術で不妊や流産のリスクは上がる?
中絶手術そのものが原因で、不妊や流産のリスクが上がることはありません。適切な手術を受けていれば、将来の妊娠にも問題はないでしょう。
合併症の1つであるアッシャーマン症候群は、将来的に不妊や流産の原因となるリスクがあることが知られています。しかし、罹患する確率は非常に低く、かかったとしても適切な治療を受ければ完治が可能です。
上記を踏まえ、中絶手術が将来的な不妊や流産のリスクに関わることはまずないといえるでしょう。
中絶手術後の症状や病気のリスクを減らすには
中絶手術は安全に受けられ、将来の妊娠に悪影響を及ぼす可能性も非常に少ない手術です。しかし、上記の症状や病気が起こるリスクは少なからずあることは確かです。できるだけ術後の症状や病気のリスクを減らすには、「早いタイミングでの受診」や「術後の安静」「定期検査」「クリニック選び」を重要視しましょう。
できるだけ早い段階で医療機関を受診する
中絶手術を受けるなら、できるだけ早い段階で医療機関を受診して手術を受けることをおすすめします。
中絶手術は、妊娠週数によって手術方法が変わります。妊娠12週未満の初期中絶は、身体への負担が少ない日帰りでの手術が可能です。一方、12週以降の中絶手術は中期中絶となり、入院が必要です。分娩と同じ方法での手術となり、心身への負担も大きくなることが予想されます。
妊娠週数が早い方が身体への負担が少ないことから、中絶手術の安全性も高まるため、早いタイミングで受診して手術を受けることで、心身へのリスクを減らせるでしょう。
術後は安静をとる
手術後は、最低でも3日間は安静に過ごすことも ポイントです。激しい運動を行うなどの無理をすると出血や腹痛が治まらないなど、症状が長引く恐れがあります。
また、感染症を防ぐためにも、医師の指示があるまでは入浴を控えて清潔に保つことも心がけましょう。
定期検診を受ける
身体の状況を確認するためにも、術後は必ず検診を受けましょう。定期的に検診を受けていれば経過観察ができ、もし異常が起こっていたとしても早期発見が可能となり、適切な治療を行うことで重篤化のリスクを減らせます。
信頼できるクリニックで手術を受ける
中絶手術を行っているクリニックは多数ありますが、手術体制や手術前後のケアがしっかり行われている、信頼できるクリニックで手術を受けるのがおすすめです。
クリニック選びの際は、実績豊富で複数の手術方法を行っているかどうか、手術前後に加えて心身のケアも手厚く行っているかどうかなど確認し、気軽に相談できるクリニックを選ぶことをおすすめします。
人工妊娠中絶を検討されているならエリス婦人科クリニック川崎院へ
エリス婦人科クリニック川崎院では、身体への負担が少なく安全性が高い方法で初期中絶を行っています。患者様のプライバシーに配慮し、お一人おひとりに寄り添った丁寧な診察と手厚いケアを心がけています。
また、当クリニックではお悩みを相談できるサポート体制も整えております。お一人でお悩みを抱え込む前に、ぜひ一度エリス婦人科クリニック川崎院へお越しください。
中絶手術については詳細ページもあわせてご覧ください。
中絶手術後の症状・病気について
よくある質問
Q
中絶手術を受けた後は体調不良が続きますか?
▼
ほとんど出血がない方もいれば腹痛や出血が続く方など、中絶手術後の後遺症には、個人差があります。体調不良の多くは自然に治るので心配いりませんが、気になる症状がある場合はクリニックへご相談ください。
Q
中絶手術の後遺症が不妊につながることはありますか?
▼
中絶手術が不妊の直接的な原因になることはありません。合併症などが発症した場合も、適切に治療を行えば不妊リスクは大きく軽減できますのでご安心ください。
Q
中絶手術を受けた後、不眠や落ち込みなどが続いています。どうすればいいですか?
▼
中絶後後遺症候群は、中絶手術を受けた方が誰でもなり得る症状です。他の後遺症と同様に、中絶後後遺症候群も時間の経過とともに改善していくことが多いですが、長期間続いたり慢性化したりする場合もあります。
心の症状には個人差があるため、精神的な症状が長く続く場合は、医療機関を受診して適切なケアを継続することが大事です。