中絶手術｜エリス婦人科クリニック川崎駅【神奈川】

引用元：公益社団法人日本産婦人科医会｜母体保護法

定義の中にある「生命を保続することのできない時期」とは、妊娠22週未満を指します。日本ではこの週数を超えた中絶手術は、いかなる理由があっても認められていません。

妊娠22週未満の中絶は、一般的に「妊娠初期中絶（12週未満）」と「妊娠中期中絶（12週〜21週6日まで）」の2つに分類され、それぞれ手術の内容や身体への影響に違いがあります。

妊娠初期中絶（12週未満）

妊娠12週未満に行う初期中絶は、身体的・精神的な負担が比較的少なく、手術費用も中期に比べて抑えられる傾向にあります。多くのクリニックでは、母体への影響を最小限にとどめるため、妊娠週数が浅いうちの手術を推奨しています。

	初期中絶手術
手術可能期間	妊娠11週6日まで（妊娠12週未満）
方法	ソウハ（掻爬）法、吸引法（MVA法やEVA法）
特徴	・法律上は人工妊娠中絶に該当 ・ほとんどのケースで日帰り手術が可能 ・麻酔により痛みは最小限 ・役所への届け出や埋葬の必要がない ・処置自体は15〜20分程度と短時間

	中期中絶手術
手術可能期間	妊娠21週6日まで（妊娠22週未満）
方法	子宮収縮剤を用いた人工的な分娩処置
特徴	・法律上は人工死産扱い ・2〜3日間の入院が必要 ・分娩に近い痛みを伴う ・死産届の提出、火葬・埋葬手続きが必須 ・心身ともに大きな負担となるケースが多い

中絶手術にかかる費用は、妊娠週数や手術内容によって異なりますが、川崎市を含む首都圏エリアの初期中絶の費用相場は10万円～25万円程度の範囲となっています。

クリニックによってはクレジットカードや医療ローンでの支払いに対応している場合もあります。詳細は、事前に医療機関へご確認ください。

中絶手術のいろいろな費用

中絶手術の費用には、診察・検査・麻酔・手術といった基本的な項目が含まれるのが一般的ですが、これに加えて、術前検査費や術後の薬代などが別途かかる場合もあります。

すべての費用が必ず発生するわけではありませんが、事前に内訳を確認しておくと安心です。

費用項目	内容
診察料	・初診／再診にかかる費用 ※中絶は保険適用外（自費）
術前検査費	・妊娠週数、基礎疾患、感染症の有無を確認する検査
手術費	・中絶手術そのものの費用 ※週数が進むと高額になっていく場合も
麻酔費	・麻酔にかかる費用
術後検診費	・術後2週間前後の経過確認
処方薬費	・抗生剤・鎮痛薬・子宮収縮剤など
埋葬費・供養費	・術後の胎児の埋葬・供養費
即日手術加算	・当日の手術対応が可能な場合に発生するケースが多い
土日祝・時間外加算	・希望日時によっては特別料金がかかるケースが多い
リスク管理費	・リスクとなる既往症や疾患などがある場合に発生するケースが多い

一般的な婦人科・レディースクリニックで行われている初期中絶の流れを5つのステップに分けてご紹介します。

※エリス婦人科クリニック川崎駅では現在、妊娠週数の確認やご相談のみに対応しています。中絶手術は実施しておりませんので、予めご了承ください。

中絶手術後の症状については中絶後の生理・妊娠と症状のページをご覧ください。

※本ページでご紹介している流れは、一般的な流れの例です。実際の手術内容や準備については、医療機関や担当医師によって異なる場合があります。

日帰り手術が可能なのは「妊娠初期の中絶（～11週6日まで）」に限られます。 この時期であれば、比較的短時間の処置で手術が完了するため、身体への負担を抑えながらその日のうちに帰宅できるケースがほとんどです。

一方、妊娠12週以降の「中期中絶」になると、子宮収縮剤を用いた処置が必要となり、分娩に近い方法で2～3日の入院を伴うのが一般的です。中期中絶は身体的にも精神的にも負担が大きくなるため、中絶を検討されている場合は妊娠週数が浅いうちの受診が大切です。

※エリス婦人科クリニック川崎駅では現在、中絶手術の実施は行っておりませんが、情報提供の一環として掲載しております。

手術の方法	特徴
掻爬（ソウハ）法	・日本で長年行われてきた術式 ・金属製の器具で子宮内を掻き出す方法 ・対応できる医療機関が多い ・子宮内膜を傷つけるリスクがある
自動吸引法＝EVA法	・WHO（世界保健機関）が推奨する方法 ・掻爬（ソウハ）法に比べて身体への負担や痛みが少ない ・比較的短時間で処置が完了する
手動吸引法＝MVA法	・ディスポーザブル器具（使い捨て）を使用し、衛生面に優れている ・子宮内膜へのダメージが少なく、身体への負担がもっとも軽いとされる ・対応している医療機関が限られている ・器具のコストがかかるため、費用がやや高額になる傾向あり

より詳しい方法については掻爬（ソウハ）法と吸引法(MVA・自動)の違いのページをご覧ください。

この中でも、MVA法（手動吸引法）は、子宮へのダメージが少なく、術後の回復も早い方法として推奨されています。ただし、どの方法が適しているかは妊娠週数や体調、医療機関の設備によって異なるため、事前に医師と相談のうえで決定しましょう。

妊娠初期の中絶手術では、麻酔を使用するため手術中に強い痛みを感じることはほとんどありません。

痛みを感じやすいのは術前処置のタイミングであり、術後も生理痛に似た痛みが数日続く程度とされています。安心して手術を受けられるよう、手術前後の痛みについて詳しくご説明します。

※エリス婦人科クリニック川崎駅では現在、中絶手術の実施は行っておりませんが、情報提供の一環として掲載しています。

手術前の痛み

中絶手術の前には、「術前処置（子宮頸管拡張）」が行われる場合があります。

水分を吸収して徐々に膨らむ素材の器具を子宮の入口（子宮頸管）に挿入し、少しずつ広げていくことで、安全に手術を行う準備を整えます。麻酔を使わずに行う場合は、中絶手術で最も痛みを感じやすいタイミングともいわれています。

手術中の痛み

初期中絶の場合、多くの医療機関で局所麻酔、もしくは静脈麻酔を使用します。そのため、手術中に強い痛みを感じることはほとんどありません。

一方、中期中絶（12週以降）では、人工的に陣痛を起こす処置を行うため、分娩に近い強い痛みを伴います。

手術後の痛み

術後は、生理痛のような鈍い痛みや下腹部の重さを感じる方が多いです。処方される鎮痛薬を服用することで、多くの場合は痛みを軽減できます。

痛みは数日〜1週間程度で軽快しますが、強い痛みや発熱、体調の異変がある場合は速やかに医療機関へ相談しましょう。

中絶は妊娠22週未満までと法律で期間が限られています。正しい情報をもとに、信頼できる医療機関で早めに相談・決断を行いましょう。

💡ポイント💡

• ・妊娠週数の確認はできるだけ早い段階で行う
• ・中絶手術が可能な時期は妊娠22週未満まで
• ・初期中絶（12週未満）は入院不要で、中期中絶よりも身体的・精神的な負担が少ない
• ・費用は手術代だけでなく、検査・麻酔・薬代などがかかることが多い
• ・身体への負担が最も少ない方法は、手動吸引法（MVA）とされている
• ・初期中絶は手術中の痛みは少ないが、術前処置で痛みを感じやすい

エリス婦人科クリニック川崎駅では、妊娠週数の確認や健康状態の診察、今後の選択肢についての相談を受け付けています。ご希望に応じて、産科等の専門クリニックへの紹介状も作成いたしますので、お気軽にご相談ください。