避妊パッチの効果や費用について
Contraceptive Patch
手軽かつ高い確率で避妊ができる避妊パッチは、注目されている避妊方法の1つです。手術も不要なので、身体への負担が非常に少ないという特徴もあります。
この記事では、避妊パッチの使用を検討している方に向けて、効果や使い方、費用、注意点などを解説します。
避妊パッチとは
避妊パッチとは、身体に貼り、皮膚から女性ホルモンを吸収させることで、約99.7%という非常に高い避妊効果を得られるシート上の貼付薬です。卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)が含まれており、低用量ピルなどの他の方法と同様の避妊効果を発揮します。
避妊パッチは週1回、3週間にわたって同じ曜日に貼ります。4週目が休薬期間となるため、このタイミングで生理が起こる仕組みです。
日本の厚生労働省では承認されてはいないものの、避妊パッチはアメリカなど海外では20年以上使用されている実績があり、安全性が認められている避妊方法です。
エリス婦人科クリニック川崎駅の避妊パッチの料金
当クリニックの避妊パッチの料金は以下の通りです。
| エブラパッチ | 3,850円/月 |
避妊パッチを貼る部位
避妊パッチを貼るおすすめの場所は、上腕や腰、腹部、臀部です。避妊パッチが剥がれると避妊率が下がってしまうため、剥がれる心配がない場所に貼りましょう。
胸元などブラジャーを付ける周囲は摩擦が起きやすく、剥がれるリスクが高まるため、避妊パッチを貼らないようにしましょう。
避妊パッチは、清潔で乾燥した皮膚に直接貼付します。怪我をしていたり炎症が起こっていたりする部分は避けましょう。
避妊パッチのメリット
避妊パッチに期待できるメリットは、以下の5つです。
- 1.99%以上の避妊効果が期待できる
- 2.月経周期や月経困難症を改善できる
- 3.骨粗しょう症の予防につながる
- 4.子宮内膜がんや卵巣がんのリスクを軽減できる
- 5.週1回貼り替えるだけで手軽に使える
それぞれのメリットについて、くわしく解説します。
99%以上の避妊効果が期待できる
避妊パッチを使用すると低用量ピル同様に、99%以上の避妊効果が期待できます。貼るだけで非常に高い避妊効果が得られるのは大きなメリットです。
ただし、避妊パッチが剥がれたことに気づかなかったり、貼り忘れたりした場合の避妊率は91%程度に落ちてしまうので注意しましょう。
月経周期や月経困難症を改善できる
継続的に避妊パッチを使用することで、月経周期や月経困難症の改善が期待できます。
最初に避妊パッチを使用する際は、月経初日に1枚目を貼ってください。その後、一週間ごと(初日と同じ曜日)にパッチを貼り替えながら3週間過ごします。4週目は避妊パッチを貼らずに生活します。このサイクルで正しく使用していれば、4週目に月経が起こるので月経サイクルが整うという流れです。
もし4週目に出血が起こり、1週間経過しても止まらない場合でも、5週目の同じ曜日にパッチを貼りましょう。
骨粗しょう症の予防につながる
卵胞ホルモン(エストロゲン)が減少すると、骨吸収(骨を壊す働き)が骨形成を上回るため骨密度が減少し、骨粗しょう症につながります。避妊パッチを貼り続けている間は安定して卵胞ホルモンを摂取できるので、骨粗しょう症の予防が期待できるのです。
子宮内膜がんや卵巣がんのリスクを軽減できる
避妊パッチには、女性特有のがんのリスクを軽減する効果が期待できます。
避妊パッチには内膜腺細胞の増殖を抑制する働きを持つ黄体ホルモン(プロゲステロン)が含まれているため、子宮内膜がん発症リスクを抑えられるのです。
また、ホルモンバランスを安定させて排卵回数を減少させることで、卵巣がんのリスクの低減にもつながる可能性が大いにあります。
週1回貼り替えるだけで手軽に使える
避妊パッチは「週1回貼り替えるだけ」という手軽さも大きなメリットです。 毎週貼り替えることが面倒と感じる方には、避妊注射や子宮内避妊器具(ミレーナ)、避妊インプラントなどもおすすめです。
避妊パッチのデメリット
避妊パッチは手軽に使えるうえに、高い避妊効果やさまざまなメリットが期待できますが、デメリットもないわけではありません。具体的なデメリットは下記です。
- 1.性感染症の予防はできない
- 2.血栓症発症リスクがある
- 3.副作用の可能性がある
- 4.避妊パッチを貼付した皮膚に炎症リスクがある
これらのデメリットについても見ていきましょう。
性感染症の予防はできない
低用量ピルや避妊インプラントなどと同様に、避妊パッチにも性感染症の予防効果がありません。
性感染症を予防するには、コンドームを使用しましょう。
血栓症発症リスクがある
避妊パッチは低用量ピルと同様に、血栓症発症のリスクが高まります。
特に、以下の条件に合致する方は要注意です。
- ・喫煙者
- ・体重が90キロ(BMI33)以上
- ・45歳以前に心臓発作や脳卒中、血栓症を患った近親者がいる
- ・自力で動くことが困難 など
血栓症が不安な方には、避妊注射やミニピル、避妊インプラントなどの卵胞ホルモンが含まれない方法も選択できるので、医師にご相談ください。
副作用の可能性がある
避妊パッチの使用開始後、身体が慣れるまでの間に頭痛や吐き気、不正出血などの副作用が起こる可能性があります。
ただし、これらの副作用が起こったとしても、あくまでも一時的なものです。時間の経過とともに、改善していきます。
なお、下痢や嘔吐などの副作用が出たとしても、服用して胃から吸収する低用量ピルとは異なり避妊パッチは皮膚に貼付するタイプであるため、避妊効果が下がる心配はありません。
避妊パッチを貼付した皮膚に炎症リスクがある
避妊パッチは、同じ場所に貼り続ける必要があるため、パッチを貼付した部分やその周囲の皮膚が炎症を起こすリスクが考えられます。皮膚に炎症が起こった場合は避妊パッチを剥がし、別の場所に貼り直しましょう。
貼り直しても炎症が続く場合は医師に相談してください。別の避妊方法を含め、対策を検討してくれます。
避妊パッチは40代以上でも使用できる?
40代以上の方が避妊パッチを使用すると、さらに血栓症リスクが高まる可能性があります。そのため、エリス婦人科クリニック川崎駅では下記の方針のもとで診察と処方を行っています。
リスクをご説明のうえ、ご納得いただいたのち処方可能
処方不可となるため他の方法をご提案 (ご年齢によっては避妊パッチに限らず、避妊法のご案内をお断りするケースがあります)
避妊パッチを使用する際の注意点
避妊パッチを使用する際は、4つの注意点があります。
- 1.パッチが剥がれたらすぐに新しいものを貼り替える
- 2.新しいパッチは別の場所に貼る
- 3.4週目は使用しない
- 4.剥がしたパッチは半分に折って廃棄する
各注意点について解説します。
パッチが剥がれたらすぐに新しいものを貼り替える
避妊パッチが剥がれてしまうと、避妊効果が下がります。剥がれたことに気がついたらすぐに、新しいパッチを貼り直しましょう。
貼り直した後1週間程度は、コンドームを使用するなど別の避妊法を併用してください。
新しいパッチは別の場所に貼る
避妊パッチは、1週間貼り続けなければ十分な避妊効果が出ません。貼り続けることによる肌への刺激を防ぐため、新しいパッチはその前のパッチとは別の場所に貼りましょう。
あらかじめ、パッチを貼る部位を3カ所ほど決めておき、順番に貼っていくのがおすすめです。
4週目は使用しない
避妊パッチは4週目が休薬期間です。
避妊効果や月経サイクルを維持するために、使用期間を守りましょう。
剥がしたパッチは半分に折って廃棄する
剥がしたパッチを廃棄する際は、粘着面を内側にして半分に折りましょう。こうすることで、パッチに含まれる化学物質が他のゴミに付着することを防げます。
なお、避妊パッチは水に溶けないため、トイレに流さないようにしましょう。
避妊パッチならエリス婦人科クリニック川崎駅へ
エリス婦人科クリニック川崎駅では、避妊パッチの処方を行っています。
「低用量ピルは飲み忘れが心配」「避妊注射は痛みが不安」「避妊インプラントを入れるのは怖い」という方には、貼るだけで使える避妊パッチがおすすめです。
避妊方法について悩んでいる方にも、当クリニックではお一人おひとりに適した施術や方法を提案しています。
避妊パッチを使いたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。
よくあるご質問
Q
いつ避妊パッチの効果が出ますか?
▼
避妊パッチを月経開始後から5日以内に使用すると、使用開始直後から避妊効果が出ます。
そのため、その他の避妊方法は必要ありません。
避妊パッチが剥がれて貼り直したり、月経周期以外に使用を開始したりした場合、避妊効果が出はじめるのはおよそ7日後です。それまでの期間に性行為をする場合は、他の避妊方法を併用しましょう。
Q
避妊パッチが使えないのはどのような人ですか?
▼
下記に当てはまる方は、避妊パッチが使用できません。
・35歳以上で喫煙している
・胸痛がある、または心臓発作、脳卒中、または重度の高血圧の病歴がある
・血栓の既往歴がある
・乳がん、子宮がん、肝臓がんの既往歴がある
・体重が90kg以上ある
・肝疾患または前兆を伴う片頭痛がある
・糖尿病に関連した腎臓、目、神経、血管の合併症がある
・原因不明の性器出血がある
・妊娠中または以前にホルモン避妊薬を服用していたときに白目または皮膚が黄色くなる(黄疸)
・大手術を控えており、通常のように動くことができなくなる
・薬やハーブサプリメントを服用している
加えて、下記の場合は医師へご相談ください。
・授乳中、または最近出産や流産、または中絶した
・新しい乳房のしこりや乳房自己検査の変化について心配がある
・てんかんの薬を服用する
・糖尿病、胆嚢、肝臓、心臓、腎臓の病気がある
・コレステロールや中性脂肪が高い
・生理不順がある
・うつ病がある
・乾癬や湿疹などの皮膚疾患がある
Q
避妊パッチに不妊症のリスクはありますか?
▼
ありません。避妊パッチを止めると、約1〜2カ月でホルモンバランスが使用前の状態に戻るか、使用前の状態から改善されます。そのため、妊娠できる身体に戻ります。
しかし、使用をやめた後に月経不順が起こる方もいないわけではありません。使用を中止した後に月経周期や身体に変化があった場合は、早めに医師に相談しましょう。
Q
避妊パッチ使用中は月経(生理)が起こりますか?
▼
正しい方法で使用していれば、4週目に起こります。しかし、中には月経が起こらないケースもあり、使用中の月経量や月経期間にも個人差があります。
正しく避妊パッチを貼っていれば、月経の有無にかかわらず高い避妊効果が期待できるのでご安心ください。
Q
避妊パッチの使用時に痛みはありますか?
▼
避妊パッチの貼付時、使用中に痛みはありません。しかし、貼付中に皮膚に炎症が起こることがあります。パッチ貼付によって起こった炎症が改善しない場合は、医師に相談して別の避妊方法を検討することをおすすめします。