エリス婦人科クリニック
川崎駅でのアフターピルの処方
Contraception
- 「コンドームが破れてしまった」
- 「避妊せず性行為をしてしまった」
- 「ピルを飲み忘れていた」
などが原因で、望まない妊娠リスクがある際に、妊娠の可能性を大きく下げるための薬がアフターピル(緊急避妊薬)です。
性行為の後、できるだけ早く服用することで高い避妊効果が期待できます。避妊に気をつけていても、予期せぬトラブルは誰にでも起こり得るものです。一人で抱え込まず、まずは専門の医療機関にご相談ください。
エリス婦人科クリニック川崎駅では、緊急事態に迅速に対応するため、ご予約なしでもアフターピルを処方しています。どうぞ安心してご相談ください。
アフターピル処方までの流れ|エリス婦人科クリニック川崎駅
当院でアフターピル処方までの流れは以下の通りです。
1. 受付・問診票のご記入
ご来院いただきましたら、まずは受付にお声がけください。問診票をお渡しいたしますので、必要事項のご記入をお願いします。
2. 医師による診察・アフターピルのご説明
ご記入いただいた問診票をもとに、医師が診察を行います。プライバシーに配慮した空間で、丁寧にお話を伺いますのでご安心ください。
診察では、アフターピルの効果や副作用について詳しくご説明します。また、安全な処方のために、以下のような質問をさせていただく場合がございます。
- ・最終月経はいつでしたか
- ・避妊に失敗した性交の日時
- ・アレルギーや持病の有無
- ・現在、服用中のお薬について
- ・授乳の有無
診察の際には、今後の避妊に関するご相談も承っております。低用量ピルなど、ご自身に合った避妊法についてもお気軽にご質問ください。
3. アフターピルの服用
診察後、院内でアフターピルを処方します。確実な服用を確認するため、原則としてその場でお水と一緒にお飲みいただきます。
4. お会計
最後に受付にてお会計をお願いします。エリス婦人科クリニック川崎駅では、お支払いに現金および各種クレジットカードをご利用いただけます。
アフターピルによる避妊の仕組み
妊娠は、「排卵」→「受精」→「受精卵の着床」というステップを経て成立します。アフターピルは、主に以下の作用によって妊娠の成立を防ぎます。
- ・排卵を抑制、または遅らせる
- 排卵のタイミングを遅らせることで、精子との出会いを防ぎ、受精そのものを起こさせません。
- ・受精卵の着床を防ぐ
- 子宮内膜(受精卵のベッド)が厚くなるのを抑え、受精卵が着床しにくい状態にします。
- ・子宮頸管粘膜の粘度を高める
- 子宮頸管粘膜の粘度が高くなると精子の通過性が低下し、精子が子宮に入りにくくなります
これらの働きにより、高い避妊効果を発揮します。
アフターピルの避妊効果
一般的なアフターピル(レボノルゲストレル)の、性行為からの経過時間による避妊効果の目安は以下の通りです。
- ・24時間以内の服用:避妊成功率 約95%
- ・72時間以内の服用:避妊成功率 約85%
※上記はあくまで目安です。
また、当クリニックでは性行為後120時間(5日)以内に服用することで、85%以上の確率で妊娠を防げるウリプリスタールを取り扱っています。
いずれのアフターピルであっても、服用が早ければ早いほど、避妊の成功確率は高くなります。「避妊に失敗したかもしれない」と感じたら、できるだけ早く医療機関を受診してください。
アフターピルの値段・費用|エリス婦人科クリニック川崎駅
エリス婦人科クリニック川崎駅では、一般的なアフターピルであるレボノルゲストレルと、性行為後120時間以内の服用で高い避妊効果が期待できるウリプリスタールの2種類のアフターピルをご用意しています。
いずれもジェネリック医薬品ではありますが、効果や安全性は先発医薬品と同等です。
それぞれの料金は診察料込みで、以下の通りです。
| レボノルゲストレル | 9,600円 |
| ウリプリスタール | 9,900円 |
なお、緊急避妊を目的としたアフターピルの処方は、自費診療となり健康保険は適用されません。全額自己負担となりますのでご了承ください。
ただし、性犯罪被害などの場合は公費負担制度の対象となることがありますので、ご相談ください。
アフターピルの種類
アフターピルには、いくつかの種類があります。かつてはヤッペ法という手法が主流でしたが、副作用の高さから、現在ではほとんど採用されていません。
現在、国内のクリニックでは「レボノルゲストレル」が処方されることが多いのですが、状況に応じて他の選択肢もあります。
| 種類 | レボノルゲストレル | ウリプリスタール | ヤッペ法 |
|---|---|---|---|
| 服用可能な時間 | 72時間(3日)以内 | 120時間(5日)以内 | 72時間(3日)以内 |
| 主な特徴 |
|
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| 副作用 | 比較的少ない | 比較的少ない | 吐き気などが強く出やすい傾向がある |
| 国内での承認 | 承認済み | 未承認 | (旧来の避妊法) |
| こんな方へ | 標準的な治療を希望される方 | 72時間を過ぎてしまった方 |
どのアフターピルが適しているかは、主に避妊に失敗した性行為からの経過時間によって判断されます。
レボノルゲストレル
72時間(3日)以内
- ・現在、国内で一般的なアフターピル
- ・排卵を抑制、遅延させることで避妊する
比較的少ない
承認済み
標準的な治療を希望される方
ウリプリスタール
120時間(5日)以内
- ・72時間を超えても高い効果が期待できる
- ・欧米では主流の選択肢
比較的少ない
未承認
72時間を過ぎてしまった方
ヤッペ法
72時間(3日)以内
- ・旧来の緊急避妊法
- ・服用方法が複雑(12時間あけて2回)
吐き気などが強く出やすい傾向がある
(旧来の避妊法)
どのアフターピルが適しているかは、主に避妊に失敗した性行為からの経過時間によって判断されます。
アフターピルの飲み方
アフターピルは、避妊リスクのある性行為後、レボノルゲストレルなら72時間以内、ウリプリスタールなら120時間以内に1錠を服用します。
上記の期間内であっても、時間が経過するほど避妊効果は低下するため、可能であれば性行為後24時間以内に服用しましょう。
仮にアフターピルを服用したにも関わらず妊娠してしまった場合でも、母体や胎児への影響はないとされています。
アフターピルの副作用・注意点
アフターピルはホルモンに作用する薬のため、服用後に一時的に体調の変化を感じる場合があります。主な副作用として、以下のような症状が報告されています。
| 副作用 | 吐き気・嘔吐・頭痛・不正出血・胸の張り・痛み・だるさ・眠気・下腹部痛など |
|---|
これらの症状には個人差があり、必ずしも全員に現れるわけではありません。症状が出た場合でも、ほとんどは24時間から48時間程度で自然におさまりますので、過度に心配する必要はありません。
ただし、服用後2時間以内に嘔吐してしまった場合や、症状が3日以上続くような場合は、アフターピルの効果が低下する可能性もあります。処方を受けたクリニックにご相談ください。
加えて、以下の点にご注意ください。
- ・アフターピルの避妊効果は100%ではありません。妊娠を望まない場合は、コンドームの着用など、ほかの避妊方法を併用してください。
- ・アフターピル服用後の性行為では、アフターピルの避妊効果が望めません。
- ・アフターピルには性感染症(STI)の予防、治療効果はありません。
- ・アフターピルが母乳に影響を与える可能性があるため、服用後24時間は授乳をお控えください。
- ・性被害にあわれた方は警察や自治体のサポートを受けられる場合があります。該当される方は
かながわ性犯罪・性暴力被害者ワンストップ支援センター 「かならいん」のサイトをご確認ください。
よくある質問(FAQ)
Q
アフターピルを服用できない人はいますか?
▼
はい、ほとんどの方は安全に服用できますが、以下に該当する方は服用できない、あるいは注意が必要な場合があります。
- ・すでに妊娠している方
- ・本剤の成分にアレルギーがある方
- ・重い肝臓の病気がある方
- ・授乳中の方
安全に服用いただくため、診察の際には必ずご自身の健康状態や服用中の薬について正確にお伝えください。
Q
インターネット通販(個人輸入)でアフターピルを購入しても大丈夫ですか?
▼
医療機関を通さない個人輸入の通販サイトの利用は、非常に危険なためおやめください。
有効成分が含まれていない偽造薬や、健康に有害な物質が含まれている可能性があると厚生労働省も強く注意喚起をしています。
安全と効果が保証されたアフターピルを、必ず医師の診察のもとで処方してもらってください。
Q
アフターピルは処方箋なしで、どこの薬局で買えますか?
▼
そのため、処方箋なしで一般の薬局やドラッグストアで直接購入することは、原則としてできません。
安全・確実に入手するためには、必ずクリニックやオンライン診療で医師の診察を受けてください。
Q
アフターピルを飲む前や飲んだ後に、お酒を飲んでも平気ですか?
▼
アルコールは薬の吸収に影響したり、吐き気などの副作用を強めてしまったりする可能性があるため、服用前後の飲酒はお控えください。
特に、服用後2時間以内に嘔吐すると薬の成分が排出されてしまうため、注意が必要です。
できれば24時間は飲酒を避けることを推奨します。
Q
アフターピルを飲むと、その後の生理はどうなりますか?
▼
アフターピルはホルモンに作用するため、次の生理が予定日より早く来たり、遅れたりすることがあります。
また服用後早くて3日、遅くて3週間ほどで「消退出血」と呼ばれる少量の出血が見られることも多いです。
しかし、これらは薬の効果による正常な反応ですので、心配いりません。
Q
消退出血があれば、避妊に成功したと考えてよいのでしょうか?
▼
消退出血は避妊成功の目安の1つですが、初期の妊娠による不正出血との見分けが難しい場合もあります。
そのため、「出血があったから100%安心」とは言い切れません。
避妊が成功したかどうかは、アフターピル服用から3週間後に市販の妊娠検査薬を使用するか、病院を受診するなどして確認してください。