ブライダルチェックとは？
費用と検査内容も解説

超音波（エコー）を用いて、子宮筋腫や子宮内膜症、卵巣嚢腫といった、妊娠の妨げになる可能性のある病気がないかをチェックします。痛みはほとんどなく、リラックスして受けていただけます。

専用のブラシで子宮頸部の細胞をこすり取り、異常がないかを確認します。子宮頸がんは初期症状がほとんどありません。しかし、前がん病変のうちに発見すれば、がんへの進行を防ぐことが可能です。厚生労働省では20歳以上の女性に対し、2年に1度の検診が推奨されています。

子宮の入り口（頸部）を専用の器具で優しくこすって細胞を採取し、子宮頸がんの主な原因である「ハイリスク型HPV」というウイルスに感染していないかを調べる検査です。感染の有無を知ることは、将来のがん予防に向けた第一歩になります。

腟分泌物を検査し、クラミジア・トラコマティスの感染状況を調べます。クラミジアは自覚症状が少ない代表的な性感染症です。放置すると流産・早産・不妊のほか、子宮外妊娠の原因となります。妊娠前に感染の有無を確認することで赤ちゃんへの影響も防げます。

クラミジア検査と同じく腟分泌物から淋菌に感染していないか調べる検査です。淋病は症状が出にくい性感染症の1つで、進行すると不正出血や下腹部の痛み、不妊症の原因になります。クラミジア検査と同時に受けることをおすすめします。

採血により、血液中のヘモグロビン濃度を測定し、貧血の有無を調べます。子宮筋腫や子宮腺筋症がある場合、生理で排出される血の量が多くなり、気づかないうちに貧血になっていることがあります。妊娠中は赤ちゃんに栄養を送るため貧血になりやすくなります。めまいや倦怠感の原因がわかることもあります。

採血によって血糖値を測定し、糖尿病の隠れたリスクがないかを調べる検査です。糖尿病は初期には自覚症状がほとんどないため、妊娠を考えるタイミングで一度検査しておくことが、早期発見につながります。もし血糖値が高いまま妊娠すると、妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群といった合併症のリスクが高まります。さらに、お腹の赤ちゃんの心臓や体の発育に影響を及ぼす可能性も指摘されています。

血液検査で甲状腺ホルモンのバランスを調べます。このホルモンは月経不順や不妊の原因になるほか、妊娠中には赤ちゃんの健やかな発育にも不可欠です。そのため、妊娠前の確認がとても大切になります。

風しんウイルスへの免疫（抗体）が十分にあるかを血液検査で確認します。妊娠初期に感染すると、赤ちゃんの目や耳、心臓に先天的な障害が出ることがあります。抗体がなければ妊娠前のワクチン接種が必要です。

肝臓や腎臓が正常に機能しているかを血液検査でチェックします。妊娠するとこれらの臓器への負担が増えるため、あらかじめ健康な状態かを確認しておくことで、安心してマタニティライフに臨めます。

「卵巣年齢」とも呼ばれ、卵巣の中にどれくらいの卵子が残っているかの目安を調べる血液検査です。ご自身の体の状態を知り、将来のライフプランを考えるための指標の1つになります。

子宮頸がんの主な原因となるハイリスク型HPVの中でも、とくにどの種類（型）に感染しているかを特定するための精密検査です。どの型に感染しているかを知ることで、将来のがんのリスクをくわししく把握できます。

検査は、子宮の入り口（頸部）を専用のやわらかいブラシでこするだけで、痛みもほとんどなく、すぐに終わります。ご自身の感染しているウイルスの型を把握することは、今後の検診計画を立てる上でも非常に役立ちます。

麻しんは「はしか」として知られる、非常に感染力が強いウイルス感染症です。大人が感染すると重症化しやすく、とくに妊娠中の女性が感染した場合は、肺炎や脳炎といった重い合併症を引き起こす危険性があります。

また、お腹の赤ちゃんの発育に影響が出たり、出産時に赤ちゃんに感染したりするリスクも報告されています。妊娠前に抗体の有無を確認しておくことが、母子を守るために重要です。

流行性耳下腺炎、通称「おたふくかぜ」の抗体を調べる検査です。妊娠初期に感染した場合、流産や低出生体重児のリスクがわずかに高まるとの報告があります。妊娠後期に感染すると、まれに髄膜炎を発症するなど、重症化することがあります。安心して妊娠期間を迎えるため、事前に抗体の有無の確認をおすすめします。